1. 振込機は揺動部と横振動部により構成されています。
2. 振動ベース上に「振込パレット」「回収パレット(大)」「回収パレット(小)」を矢視図のように並べ、ワークを「回収パレット(大)」側に配置します。
3. 「始動」スイッチにより、揺動と横振動が動作し、回収パレット(大)側にあるワークが振込パレット上を往復し、各々のワーク装着穴に一定方向に揃え、整列させます。
4. 指定した揺動設定回数が完了すると、余剰ワークは回収パレット(大)側に収納して動作を完了します。
5. 「回収パレット(小)」「振込パレット」の順で充填完了をした「振込パレット」を外し、未充填「振込パレット」をセットして再度「始動」スイッチにより、スタートさせます。
6. 振込機の種類と、パレットサイズにより、振込パレットセット枚数は1~ 16枚セットできます。
7. ワークの種類によりますが、列毎に仕切ることにより異種部品の同時振込みもできます。またパレットのセット枚数も変更できます。
振込機は幅広い産業に採用され、目視検査、計数、整列や組立などの工程に使用されています。
本機は無人機でなく省力機であり、特に扱いにくく、慎重に整列させる小さい部品などの作業を自動化して工程間の受け渡しは手で扱います。
★ボールフィーダーの場合
★振込機の場合
左記を参考例といたします。
左記以外にも様々な形状の部品がありますがその形状の特徴を見極め、所定の1方向に整列できます。
但し部品の形状差による整列方式なので、電気的特性、及び色彩による判別整列は不可能です。
部品の形状及び振込方向性により一概には表記できませんが、30秒~3分程度の巾が出ます。
振込機を使用して120mm×240mmのパレットに段付ピンの整列を行った場合の一例としての能力を検証します。
仮に段付ピンを120mm×240mmのパレット上にピッチ8mmで振込みを行うとすると30列×15列=450ヶ取りとなります。
2パレット同時に振込みとすると450ヶ×2=900ケ、推定振込時間を150秒(パレット交換作業を含む)ですと1個当たり0.16秒の処理量となります。
4~8パレット同時振込みをすれば1個当たりの時間は大幅にアップします。
部品の形状、部品投入量等により一概には表記できませんが、95~100%の確率で振り込めます。
通常振込時間と振込率の相関関係の曲線
部品の形状にもよりますが、多くの例として99% 程度までは短時間で振り込めますが、99.5、99.9、99.99%と振込率をアップするに従い、相乗的に振込時間が長くなります。(揺動回数が多くなります)
そのため一般的には、次工程との関連で99~99.5%を目標値として未充填の穴には目視手作業で補充を行い、生産効率の上昇を計っています。
手作業時間帯は振込機には次のパレットをセットし稼動していますので、ロスタイムにはなりません。
既にあるカーボン治具、組立治具等に合わせ設定します。
勿論穴ピッチ、ロケートピン位置を同位置にして、最終治具に部品が組み立てられます。
最終治具が小さい場合は、1パレットに2治具以上同時組み込みができるような設定をします。
(例)最終治具寸法=□60、パレット寸法=120×240の場合、8治具同時組み込みとなります。
◆最終トレイに姿勢を変更して移し替える場合
[参考]
◆最終治具姿勢と振込パレット姿勢が同一の場合
[参考]
◆吸着装置を用いて移載する場合(其の1)
[参考]
◆吸着装置を用いて移載する場合(其の2)
[参考]
◆シャッター板を用いる場合(其の1)
[参考]
◆シャッター板を用いる場合(其の2)
[参考]
◆横に振り込んだワークを立てる場合
[参考]
全自動振込移載機については、ユーザーの多種多様な仕様があるため、代表的な参考例を下記に表記します。
[動作概要]
以上の作業を繰り返します。
[参考]